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らむのこと

長くなりますが らむの事を書きとめておこうと思います

らむの病気はFIP ネコ伝染性腹膜炎でした 診断はドライタイプ 


 FIP(ネコ伝染性腹膜炎)
ネコ腸コロナウィルスが増殖する際に当然変異を起こし
腸の上皮細胞から全身へと広がり、腹膜炎を含む様々な症状を引き起こします
コロナウィルスの感染率は高く 多等飼育の環境下では80-90%とも言われていますが
FIP を発症するのはごく一部です

FIP は致死性で
ウェットタイプ:発熱、食欲不振、脱水症状、痩せる、貧血、黄疸
         タンパク質を多く含む腹水、胸水の貯留(発症から数週間で死亡)

ドライタイプ:特異的な症状は少ない
        特に播種性肉芽腫病変による腎臓、肝臓、膵臓の機能障害
        中枢神経系や目の障害、脳神経や末梢神経系の障害による
        機能障害や発作(発症後数ヶ月で死亡)に分けられます。



※今月に入ってからの らむちんの様子をメモしたもの

はじめは 食欲が落ち 体重が減ったな・・・と思ってた
点滴やお薬をもらって 回復していくもんだと思ってた
まさかFIP発症してるなんて夢にも思わなかった

2月に入って1週目 食欲がないので1泊での点滴を2回しました
2週目 ほぼFIPだと診断された 週末には遺伝子検査も陽性と出た

ICUに入って ずっと手足を伸ばした状態で どこか遠くを見てる感じだった
FIPは治療薬もない
そんな恐い病気を発症したのに 点滴を頑張ったら少しは元気になるんじゃないかって思った 
せめて少しだけでも食べれるようになって欲しかった

らむの負担にならないように 毎朝ほんのちょっと採血して検査をする
体の状態を把握し 足りない成分は点滴に足し
その時 その時 出た症状を緩和する
少しでも気持ち悪くないように 少しでも痛くないように
それしかできないだって・・・ 

毎日面会に行って らむの様子を聞いた

点滴してても 毎日吐いちゃうんだもんね・・・あまり効かないのかな
でも してなかったら もっと吐いてるかもしれないもんね
今後について ずっと入院してる、 点滴・注射に通う、自宅にて皮下補液を行う 等
いろんな選択肢がある事を聞く
日に日に いろんな症状が出てきて 嫌でも先が迫ってる事を感じてしまう

先生:「やっぱりおうちの人だと違うね 私達にもそんなお顔してくれるといいんだけどな」
私は<そんなお顔>しか知らない・・・ そっか・・・ 
大嫌いな病院で 知らない人に囲まれて わからないまま処置されて ひとりぼっち・・・ 嫌だよね 
連れて帰ろうか? でも 帰っても大丈夫なのかな 
迷って迷って・・・週末一時帰宅させる事を決めた
土曜日ギリギリまで点滴をしてもらって 日曜日はおうちで過ごそうね 
もう少しだけ頑張ってね と声をかけて帰った
嘔吐する事と もしかしたら痙攣の発作が起こるかもしれないとの事で
その時の処置の説明を受けた

寝たきりなので イチゴベッドじゃ足が伸ばせない
大きなわんちゃん用の平らなベッドに ペットヒーター ペットシーツ 毛布にタオル・・・
これで大丈夫かな?

入院中はカラーをつけてたけど それも外して ベッドに横になってもらった
おうちに帰ってちょっとはほっとしたのかな
今まで何の反応もなかったのに らむちゃん と呼ぶと しっぽをパタパタと振る
しんどいのに一生懸命答えてるのに 反応が嬉しくて何度も呼んでしまった ごめんね
時々頭を上げ私を見る
そんな事したら気持ち悪くなっちゃうよ 大丈夫だよ ちゃんと側にいるからね

日曜日は本当に温かくて 窓越しの日差しがポカポカと気持ちよかった
ずっと病院だったらむに お日様をいっぱい浴びさせてあげたくて そっと窓辺に移動した
気持ちいいね お日様のパワーをいっぱいもらおうね
シリンジは好きじゃないみたいだけど スプーンだとちょっとだけ舐めてくれた
それだけで 飛び上がる位嬉しい
でも 私が何度も「飲んで」って言ったから 根負けして舐めてくれたのかもしれないな・・

夜 らむの横にお布団を敷いて寝る準備をしてると
らむがそんどそう  吐くかもしれない・・・
そう思った瞬間 いきなり足で頭の後を掻いた 
突然の事で発作かと思って 慌ててながっちゃんを呼んだ
その後 全身の力を振り絞ってる吐こうとしてる
吐いた後も少し苦しそうだし 耳も黄色くなってきた これって黄疸?
先生に電話をした

先生と話してる最中・・・らむの呼吸は止まってしまいました
「すぐ処置しますから連れて来て」 と言ってくれたけど
これ以上の処置は望まなかった 
だって またあの部屋でひとりぼっちだもんね

しばらくして病院に行った
そのまま一晩・・・と思ったけど
腕は点滴の管が入ったままだし 尿管にカテーテルが入ってるので取ってもらった
ずっと洗えなかったから 先生が綺麗に洗ってくれた
ピンクの箱 白い布に包まれて戻ってきた


翌日 昨日とは違ってとても風の強い寒い日
昨日は らむの為に 神様が用意してくれた特別な日だったのかと思えたほど・・・

午後 動物霊園にて葬儀をしました
箱の中に らむの好きなおやつとカリカリとおもちゃ 花もいっぱい入れました
もう気持ち悪くないからいっぱい食べてね 
霊園からも お花をもらって箱に入れました 
らむとの最後の別れ 
らむちん 長い間ありがとね 私の元に来てくれてありがとう
またうちのコになりに戻ってきてね そう言っておくりました
外はチラチラと雪が降り始めてた

1時間後 らむは私達の元に帰ってきました

おかえり らむちん


正直・・・今月いっぱいは無理だろうな と感じてました
だから 家で看護しようと思って 皮下補液をする覚悟を決めてたのに
一度もさせずに逝ってしまいました

らむを拾った時も 「このコは一生立てないかもしれないけど 覚悟はある?」と
病院の先生に言われたのに 数ヶ月後には元気に飛び回ってたし
引越しの荷物を運んでる時に「猫飼ってたの?」と言われた位 いいコにしてくれてて
ブログでは トニーが来てからは姐さんちっくなキャラだったけど
寝る時はいつも一緒で お膝に乗るのも大好きな甘えっこ
麻呂眉で・・・ ツヤツヤの毛 グリーンの瞳がとっても綺麗なコでした

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1週間が過ぎ 胸が押しつぶされそうな苦しさはなくなってきたけれど
やっぱりサミシイ   ゆっくり ゆっくり・・・ ね。

らむの事を知り たくさん あたたかい言葉をいただき ありがとうございました
皆さんの気持ちがとても嬉しかったです 
ありがとうございました

ボチボチ ブログにも戻ります
これからは トニたんの成長を一緒に見守ってくださいね
時々 らむちんも登場しますので その時はよろしくお願いいたします^^

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by ramnyan-chi | 2009-02-23 15:46 | ★らむ